夫婦のりこえノート

育児中に失われがちな「一人の時間」、夫婦でどう確保する? 心の余裕を取り戻すヒント

Tags: 育児, 夫婦, 自分の時間, 心の余裕, リフレッシュ, 子育て夫婦

育児中の自分時間、失われていませんか

お子さんが生まれてから、ご自身の時間が全く取れないと感じる日々かもしれません。朝から晩まで、休まることなく続く育児や家事に追われ、ふと気がつけば一日が終わっている。自分のための時間どころか、ゆっくりトイレに行く時間すらない、という経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このような状況が続くと、心身ともに疲弊してしまい、些細なことでイライラしたり、パートナーとの関係に影響が出たりすることもあります。しかし、「一人の時間」を確保することは、決してわがままなことではありません。むしろ、心にゆとりを持ち、育児をより前向きに進めるために、そして夫婦の関係を良好に保つために、とても大切なことなのです。

では、この失われがちな「一人の時間」を、夫婦で協力してどのように確保していけば良いのでしょうか。いくつかのヒントをご紹介します。

一人の時間を確保するためのヒント

1. 夫婦で「一人の時間」の必要性を共有する

まずは、なぜ「一人の時間」が必要なのかを夫婦で話し合い、お互いにその重要性を理解することが大切です。単に休息のためだけでなく、趣味の時間、学びの時間、何も考えない時間など、一人になる時間が心身のリフレッシュにつながり、結果として家族全員にとって良い影響があることを伝え合います。お互いの気持ちを理解し合うことで、協力体制が築きやすくなります。

2. 具体的な時間を計画的に確保する

「時間ができたら」では、一人の時間はなかなか生まれません。意識的に、具体的な時間をスケジュールに組み込むことが有効です。例えば、「毎週土曜日の午前中は夫の自由時間、日曜日の午後は妻の自由時間」のように、曜日や時間帯を決めてしまいます。最初は30分や1時間といった短い時間でも構いません。その間は、パートナーが責任を持って育児や家事を引き受けます。短い時間でも、一人で散歩に出かけたり、好きな飲み物をゆっくり飲んだりするだけでも、心は随分軽くなることがあります。

3. 家事・育児のタスクを見直す

一人の時間を捻出するためには、夫婦のどちらかに負担が偏っている家事や育児のタスクを見直す必要があるかもしれません。現在の分担状況を確認し、お互いの「一人の時間」を確保できるよう、可能な範囲でタスクを調整します。時短家電の導入や、完璧を目指さない「ほどほど」の家事も、時間を生み出すためには有効な手段となり得ます。

4. 外部の手やサービスを借りることを検討する

夫婦だけで全てを抱え込まず、利用できる制度やサービスを検討するのも一つの方法です。例えば、ご実家や義実家が協力してくれる場合は、数時間お子さんを見てもらうことで時間を確保できます。また、自治体の一時保育やファミリーサポート、民間のベビーシッターサービスなども選択肢に入ります。費用はかかりますが、プロの手を借りることで、質の高い休息時間を得られる可能性があります。利用を検討する際は、事前に夫婦で話し合い、共通理解を得ておくことがスムーズですめる鍵となります。

5. パートナーが「一人の時間」を持つことを応援する

自分が時間を確保するだけでなく、パートナーが「一人の時間」を持つことを積極的に応援する姿勢が大切です。パートナーがリフレッシュできることで、家族全体の雰囲気が良くなり、結果的に自分自身にも良い影響が返ってきます。パートナーが時間を使っている間は、安心して任せられるように協力し、帰ってきたら「リフレッシュできた?」と声をかけるなど、気遣いを示すことも夫婦関係を円滑に保つ上で重要です。

心にゆとりを取り戻すために

育児中は、自分の時間が持てないことに対して罪悪感を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、心にゆとりを持つことは、お子さんへの愛情を十分に注ぎ、パートナーと良好な関係を築くために不可欠です。ご紹介したヒントは、あくまで一例です。ご夫婦の状況やお子さんの成長段階に合わせて、話し合いながら、少しずつでも「一人の時間」を確保する方法を見つけていってください。

育児は長く続く道のりです。ご夫婦で協力し、お互いを思いやりながら、心穏やかに過ごせる時間を作っていきましょう。