共働き夫婦の仕事と育児の両立、夫婦でどう乗り越える？ 日々の工夫とヒント
子育てをしながら共働きを続けることは、多くの夫婦にとって大きな挑戦です。日々の仕事に加えて、育児、家事とこなしていく中で、時間や体力はあっという間に過ぎていきます。夫婦それぞれが抱える仕事のプレッシャーと育児の責任の間で、どのようにバランスを取り、お互いを支え合えば良いのか、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
時間的な制約の中で、理想通りに物事が進まなかったり、どちらかに負担が偏ってしまったりすることもあるでしょう。疲労が蓄積し、ついパートナーに当たってしまったり、一人で抱え込んでしまったりすることもあるかもしれません。しかし、こうした課題は、夫婦で協力し、工夫を重ねることで乗り越えることが可能です。
共働き夫婦が両立を乗り越えるためのヒント
共働きで育児をする中で生じる様々な課題に対し、夫婦で話し合い、実践できるいくつかのヒントをご紹介します。
1. スケジュールと情報共有を徹底する
まず、夫婦それぞれの仕事のスケジュールや、子どもの保育園・幼稚園・学校のイベント、習い事などを、共有カレンダーやアプリなどを活用して「見える化」することから始めましょう。いつ、どちらが、どのようなタスクを抱えているのかを把握することで、突発的な出来事への対応や、お互いの忙しさを理解しやすくなります。
週に一度など、定期的に夫婦で短い時間でも良いので、翌週のスケジュールや役割分担について話し合う時間を持つことをお勧めします。これにより、予期せぬ事態に備えたり、どちらかに負担が集中しそうな時に事前に調整したりすることが可能になります。
2. 家事・育児の役割分担を「柔軟に」見直す
家事や育児の役割分担に、固定観念は必要ありません。どちらかが「やるべき」という考え方ではなく、夫婦二人で一つのチームとして、どのようにタスクを分担すれば無理なく回せるかを話し合うことが大切です。
お互いの得意なことや、仕事の繁閑に合わせて、柔軟に担当を入れ替えることも有効です。例えば、朝は早い方、夜は遅い方など、時間帯によって担当を決めたり、料理は得意な方が担当し、片付けは分担するなど、工夫の仕方は様々です。また、全ての家事・育児を夫婦だけで完結しようとせず、時には乾燥機の導入や食材宅配サービスの利用、ベビーシッターや家事代行サービスの利用など、外部の助けを借りることも検討しましょう。完璧を目指さず、「回っている状態」を目指すことが現実的です。
3. 互いの仕事とキャリアを尊重し合う
共働きである以上、夫婦それぞれが仕事において果たす役割や責任があります。パートナーの仕事内容や状況への理解を深め、尊重する姿勢を持つことは、お互いを支え合う上で非常に重要です。
相手が忙しい時期には積極的に家事や育児を引き受けたり、仕事で大変なことがあった時にはねぎらいの言葉をかけたりすることで、パートナーは大きな安心感を得られるでしょう。また、お互いのキャリアに関する希望や不安についても、定期的に話し合う機会を持つことで、将来を見据えた協力体制を築くことができます。
4. 「隙間時間」と「夫婦の時間」を意識的に作る
日々慌ただしく過ごす中で、自分自身の休息やリフレッシュのための「隙間時間」、そして夫婦だけで向き合う「夫婦の時間」は失われがちです。しかし、これらの時間は、心身の健康を保ち、夫婦関係を良好に維持するために不可欠です。
例えば、通勤時間や子どもが寝た後の短い時間でも、読書や趣味に充てるなど、意識的に自分のための時間を作りましょう。夫婦の時間については、毎週〇曜日の夜は二人でお茶を飲む、月に一度は外で食事をするなど、具体的な計画を立てることで実行しやすくなります。短い時間でも、お互いの顔を見て話すことが、日々の疲れを癒し、夫婦の絆を深めることに繋がります。
最後に
共働きでの子育ては、確かに大変なことが多いかもしれません。しかし、その分、夫婦で協力し、支え合いながら困難を乗り越えていく過程は、夫婦の絆をより一層強いものにしてくれるはずです。
すべてを完璧にこなそうとせず、時には立ち止まり、夫婦で現状について話し合い、お互いの気持ちに寄り添う時間を大切にしてください。一つずつ、できることから工夫を取り入れながら、夫婦二人で「私たちにとってちょうど良い」バランスを見つけていくことができます。皆さんが、仕事と育児を両立しながら、穏やかな日々を過ごされることを心から願っています。