夫婦のりこえノート

育児で失われがちな「夫婦共通の楽しみ」、どう見つける? 関係を深めるヒント

Tags: 夫婦関係, 子育て, コミュニケーション, 時間の使い方, 趣味

育児中の夫婦時間、どう使っていますか?

子育てが始まり、生活の中心が子どもになると、時間の使い方は大きく変わります。以前は当たり前だった夫婦二人の時間や、それぞれが自分のために使う時間が、なかなか取れなくなる方も多いのではないでしょうか。特に、共通の趣味や楽しみを夫婦で共有する機会が減り、「あれ、私たちって最近、子どもの話以外に何を話してるんだろう?」と感じることもあるかもしれません。

こうした変化は自然なことですが、夫婦としての繋がりや関係性が希薄になるのではないかと、漠然とした不安を抱くこともあるかと思います。しかし、子育て中であっても、夫婦で共通の楽しみを見つけたり、一緒に何かを「楽しい」と感じる時間を持つことは可能です。ここでは、そのための具体的なヒントをいくつかご紹介します。

夫婦で共通の楽しみを見つけるヒント

育児中に共通の楽しみを維持・再発見するためには、少しの意識と工夫が役立ちます。以前のようにまとまった時間が取れなくても、実現できることはあります。

1. ハードルを思い切り下げる

かつてのように旅行に行ったり、長時間かけて趣味に没頭したりすることは難しくても、短い時間でできること、家で手軽にできることに目を向けてみましょう。

「〇〇しなければならない」という形式にとらわれず、二人で「楽しい」と感じられることなら何でも構いません。

2. 「共有」の形を柔軟に捉える

物理的に同じ活動をすることだけが「共有」ではありません。お互いの関心や趣味を理解し、応援することも立派な共有です。

直接参加できなくても、相手の世界を理解しようとすることは、夫婦間の繋がりを深めることに繋がります。

3. 意識して「計画」する

育児中は、自然発生的に夫婦の時間が生まれることは稀です。意識的に時間を確保し、何をしたいかを話し合って計画することが大切です。

完璧に実行できなくても構いません。計画を立てるという行為自体が、夫婦の時間を大切にしようという意識を共有することに繋がります。

4. 新しい共通の楽しみを探す

子育てという共通の経験を活かして、これまでになかった新しい楽しみを見つけることもできます。

子どもの成長とともに、夫婦で一緒に楽しめることは変化していきます。その変化を楽しむ視点を持つことも大切です。

まとめ:小さな一歩から、夫婦の時間を取り戻す

育児中は時間や体力に限りがあり、以前のように夫婦で自由に過ごすことは難しいかもしれません。しかし、完璧を目指す必要はありません。まずは週に数分でも、短い時間でも、二人で同じ時間を共有し、「楽しいね」と笑い合える瞬間を作ることから始めてみてください。

お互いの状況を理解し、協力し合いながら、無理のない範囲で夫婦共通の楽しみを見つけていくこと。それは、子育ての大きな変化の中でも、夫婦としての絆を育み、関係性をより豊かなものにしていくことに繋がるはずです。焦らず、お二人らしいペースで、少しずつ歩みを進めていただければ幸いです。